下半身の筋肉を鍛え魅力的なからだに

2016/07/12
by 編集部

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1日1000kcal摂ってもまだ太る

では、エネルギーの摂取量を1000kcalくらいに抑えている女性は、どんな体型をしているかというと、当然、手足は、非常に細くて筋肉量が少ない。でも、ちょっとお腹を見ると、下腹がポッコリ出ていたりする。その人を体脂肪計にかけてみると、体脂肪率が30%以上もある。普通に考えたら1000kcalしかカロリーを摂っていなかったら体脂肪率が30%以上になることは、ありえない。でも、一日、1000kcalの生活を続けていたら、体の中では、こんなにエネルギーが入ってこないのなら、エネルギーを使うのをやめよう、筋肉量もどんどん減らしていく。カロリーを使っていく器官、エネルギーを消費していく器官を、どんどん減らしていく。からだが省エネモードになっている。筋肉量がこれだけ少なかったら、1000kcal摂っても当然太る。

運動嫌いな人をサポート

体型を見たら、その人は運動してその体型をつくっているのか、全くしていない体型なのか、私たちが見てもわかるし一般の方が見てもわかる。日本人は、あきらかにスポーツをしている人口が少なすぎる。

最近、ランニングブームと言われていて、運動する人が増えていますが、スポーツクラブに入ってきている20代の女性は、どんどん減っています。月1万円を払ってフィットネスクラブに通うのが、おしゃれでもなければ、かっこよくもない。明らかに日本は運 動嫌いな人が多い。

でも、運動嫌いこそ、フィットネスクラブに通い、トレーナーを付けるべきです。運動を好きな人は、どんな種目でも勝手にやっていれば、消費カロリーが増すし、好きなスポーツに没頭していたら筋肉もつく。でも、嫌いな人というのは、運動をやっている時間が苦痛なので、そこを、トレーナーがサポートする。自分はここに筋肉を付けたい、こういった体型にしたい、こういう柔軟性をあげたい、腰痛を直したい、肩こりを直したいという要望を、専門家にまかせてくれたら、より少ない種目で、効率的に、短い時間で、成果の出る運動メニューを立ててもらえる。

私が担当している60歳代後半の方も運動が嫌いですが、1週間に1回、我慢してトレーニングに来る。でもそれは、お医者さんに薬を飲みなさいって言われたのと同じと思って、薬を飲む感覚で、1週間にたった1時間、今日も薬飲まなきゃと思う気持ちで、家を出てきてくれる。それでいいと思う。アスリートや運動が好きな人たちをサポートするだけではなく、運動嫌いな人をサポートすることも、スポーツトレーナーの役割です。

大筋群に高負荷をあたえて成長ホルモンを出す

厚生労働省の新身体活動基準でもロコモ対策が出たのに、広まっていない( ロコモティブシンドローム:Locomotive Syndrome運動器の障害のために自立度が低下し介護が必要となる危険性の高い状態。略称:ロコモ、別名:運動症候群)。もっと、ロコモのところから、痩せすぎの人たちにたいして、アプローチをしてほしい。

筋トレで筋肉をつけ、成長ホルモンを増やすことで、新陳代謝を活発化させ、肌や髪の張りを増し、体脂肪を分解してくれる。大筋群という大きな筋肉に高負荷をあたえて、運動することによって、成長ホルモンがもっとも効率よく出るようになる。なのに、20代の女性は、筋肉がムキムキになっちゃうからと、筋トレをやらない。

厚生労働省では、40代以上の5人中4人が要介護予備軍だといっている。運動器の衰えが著しく現れるのは60代になってからなので、40代の人はあと20年ほどすると介護されるという実態がやってくる。それが5人中、4人。想像すると、恐ろしいことなのに、40代の人たちには、あまり、想像がつかない。なぜ、想像できないのか。それは、今の60代がみんな元気だから。60代の方が40代の時には、世の中は今ほど便利ではなかったから、からだを動かしていた。スポーツをしていたのではなく、日常生活で、からだを動かしていたから、筋肉にある程度、貯金ができている。でも、今の40代は、すごく便利な世の中で、体を動かさなくなり、筋肉量が減ってしまっている。

このままいくと、60歳になった時には、自立した生活が送れないくらい、筋力が衰えてしまっている。だから、ロコモ政策を出して、とくに人口が多い40歳代には、運動してください、筋肉を貯金してください、作ってくださいと、呼びかけている。なのに、運動していない人たちが多い。

60歳になってから、筋肉トレーニングをといっても、運動するという習慣がないと、運動のハードルがものすごく高くなる。歳を取れば、筋肉ができるスピードも断然遅くなる。だから今から、運動をして、40代のうちに、筋肉を貯金することが、すごく重要になってくる。

運動が嫌いでも、100人中、100人、介護されたいと思っていない。どうせなら、死ぬ寸前まで自分の足で歩いて、生活したい。だったら、その準備を40歳代から始めるべきだ。

20、30年後のために運動習慣をつける

もし運動が嫌いなのであれば、世の中の便利なものを、なるべく使わないことだ。エレベーター、エスカレーターを使わない、車に乗らない、インターネットで物を買わない。これから、5年、10年たったら、世の中、もっと便利になってくる。自動車のアクセルを踏まなくても車が動く、ドアも、一切触れなくても、すべて自動で開く。そうなると、今よりも、さらに活動量が減ってくる。だから、自分の足で物を買いに行き、買ったお米は歩いて持って帰ってくるという最低限のことをしているだけでも、筋肉の貯金に役立つ。

もし、便利な生活を送りたいのであれば、運動をする時間、自分が楽しいと思った運動を見つけ、運動をする習慣を、身につける。

20、30年後のために、今から運動習慣をつけておかないと、要介護の問題が襲ってくるということを認識し、下半身の筋肉を優先的に鍛えて、自分の足で歩ける筋肉の貯金をはじめよう。

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