これからの社会の“共通言語”SDGsを知っていますか

2019/02/04 編集部
by 編集部

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健康・福祉分野におけるSDGs


 SDG 3:健康・福祉におけるターゲットと指標

表 SDG 3:健康・福祉におけるターゲットと指標。
SDG 3においては、乳幼児・小児の健康や結核・マラリア・AIDS等の感染症、薬物乱用・アルコール使用障害等の精神疾患関連への対策に加え、衛生環境の確立や医療・福祉へのアクセスが解決すべき課題(ターゲット)として挙げられている。このターゲットに対する数値的な評価軸が本表右側の指標であり、達成状況を数値的に把握できるように設計されている
※ ターゲット・指標の原文は稿末の参照サイト1、4を参照(本稿掲載の仮訳は2018年12月時点のもの)

SDG3「すべての人に健康と福祉を」で掲げられたターゲットと指標をみてみよう(表)。MDGsから引き継がれた乳幼児・小児の健康や感染症への対処、衛生的な環境の確立のほか、薬物乱用・アルコール使用障害等の精神疾患系の課題も解決すべきターゲットとして挙げられている。

日本において妊産婦死亡率の低下や感染症への対策はすでにある程度達成されていることのように感じるが、一方で自殺率の低下や薬物乱用・アルコール使用障害などへの対策はやはり取り組まねばならない重要な課題だ。また、日本国内である程度成果が上がっているターゲットについては、その知見を海外に発信することで世界的なゴール達成に寄与できるという側面も忘れてはならない。

なお、健康・福祉分野における日本企業の動きとしては、住友化学によるマラリア防除用の防虫剤処理蚊帳「オリセット®ネット」の開発や、洗剤メーカー・サラヤによるウガンダ、カンボジアでの手洗い活動による衛生向上への取り組みなどがあり、この2社は2017年の第1回ジャパンSDGsアワードでSDGs推進副本部長(外務大臣)賞を受賞している。

SDGsは地球課題解決のための“共通言語”

遠大な目標のように思えるSDGsの達成だが、今こそ「人が暮らし続けられる地球のため」に行動すべきときだと、各国政府や企業、NGO/NPOなどが一丸となって動き始めている。

ゴール達成のためには背景の異なる多様なセクターとの協働が必要になるが、そのときに要となるのが、SDGsの17のゴールのメッセージ性だ。多様な立場の人々が、17のゴールを“共通言語”としてそれぞれの力を持ち寄って解決に向かう。ゴールの17番目は「パートナーシップで目標を達成しよう」であるが、まさにSDGsの共通言語としての性格を表しているだろう。

日本の医療水準・技術は世界に誇るべきものだ。世界の課題解決のために、日本の医療界が貢献できることは多いのではないだろうか。

More Information

  1. 国際連合 SDGs特設サイト(英語):https://www.un.org/sustainabledevelopment/
  2. 国連開発計画 駐日代表事務所:http://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sustainable-development-goals.html
  3. 外務省 Japan SDGs Action Platform:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html
  4. 総務省 政策統括官(統計基準担当)|持続可能な開発目標(SDGs):http://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/kokusai/02toukatsu01_04000212.html
  5. グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン:http://www.ungcjn.org/pretest/sdgs/index.html

学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学 事業構想研究所が運営する「SDGs 総研(https://www.sdg-s.jp/)」では、ニュース・コラムの配信、取り組み事例の紹介をしています。ぜひご覧ください。

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