コラム

市庁舎の災害時館内放送は、やさしい日本語で流す

2017/03/28 編集部
by 編集部

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聞き取りやすさを重視

注意報の発令では、突然発生する地震や火災は、事前に心の準備ができる風水害と違い、誰をも動揺させ、人の大勢集まる屋内であれば騒然となることも珍しくない。このような時に、館内放送は重要な役割を担う。いま何が起きているのか、速やかにどのような行動を取ればいいのか、館内放送を聞くことで、一先ず心を落ち着かせることができるだろう。災害時に館内放送で適切な情報を流すことは、防災上大きな効果を生み、身の安全も確保しやすくなる。

ただし、課題になるのは、館内アナウンスだ。瞬時に理解できなければ、放送を聞いても、何が起きているのかさえわからず、またそれが地震であれば、地震を初めて経験する外国人などは、ただ慌てるばかりである。

こうした不安を少しでも和らげることや、こどもなどにも分かりやすく情報を伝えるためと、大阪市は2016年3月初旬から、市庁舎の災害時館内放送を、やさしい日本語で流す態勢に切り替えた。総務局行政部総務課庁舎管理グループの担当者によると、「火災や地震が発生すると庁舎内の感知設備が稼働し、自動的に録音された内容が流れる仕組みになっていますが、こどもや日本語に不慣れな在住外国人の方々などには、内容をよく理解できないことも考えられます。これは市民の方からの指摘もあり課題となっていました」と経緯を説明する。

大阪市の外国人住民数は約11万9千人(15年9月現在)であり、その多くはアジア国籍の人たちだ。これは市の人口の約4.5%にあたっている。新たな外国からの在住者人口は、長期的に増加傾向にあり、なかでもベトナム、フィリピン、ネパールなどの国籍が顕著な伸びとなっている。こうした現状を踏まえ、大阪市は15年から外国人にも聞き取りやすい館内放送に取り組んだ。

大阪市庁舎

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