医療施設のエネルギー消費量削減

2017/02/20
by 編集部

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省エネ診断を受けて効果を実感した事業者が80%

中小規模事業者を対象とした地球温暖化対策報告書制度には「義務提出」(エネルギー使用量3000kL以上事業者)と「任意提出」(3000kL未満事業者)の2つのタイプがある。任意提出に該当する事業者は提出義務を負わないが、提出すると幾つかメリットがある。たとえば医療施設であれば、温暖化対策に取り組んでいることをアピールするPRシートを待合室などに展示できること。また業種ごとの平均的なCO₂排出原単位が得られるので、自らのCO₂排出水準を把握することができることだ。

一方、省エネルギー診断は省エネのプロが照明・換気・水回り・空調などの設備をチェック。報告書にまとめたうえ、事業所に応じた運用改善対策をアドバイスし、サポートしてくれる施策だ。現在までに省エネ診断を受けた事業所は約3000カ所。受診事業者のアンケートによると、省エネ診断を受けて効果を実感した事業者が80%にものぼる。実際に電気使用量が平均16.4%、ガス使用量が平均28.6%、水道使用量が平均17.0%削減できたという。

部門別エネルギー消費の特徴

■下図は、病院のエネルギー消費の特徴を部門別に集計したものです。
■エネルギー消費量比率は、病室やナースステーション等を有する病棟が34%、放射線部や検査部、手術部等を有する中央診療部門が29%と、多くのエネルギーを消費しています。
■エネルギー消費密度では、厨房が2.28と最も多く、次いで、中央診療部門が1.33となっています。
■病院では、エネルギー消費量、エネルギー密度が共に多い、中央診療部門を中心に、省エネルギー対策を実施していくと効果的です。

部門ごと面接比率のグラフ、部門ごとエネルギー消費量比率グラフ

部門構成とエネルギー消費の特徴

※エネルギー密度は全部門平均を1としたときの比率で示す。

出典:一般財団法人省エネルギーセンター「病院の省エネルギーポイント」より作成

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