知ってた?? 生活者うちの病院に興味ないってよ

2019/07/22
by 松本卓

小倉記念病院 経営企画部 企画広報課

by 青野高広

株式会社アド・ベン・コーポレーション デザイナー

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セッションの Point

  • ネットの普及で「医師からの紹介ではなく、患者さんが病院を選ぶ」ケースが増加
  • HPの「医師紹介ページ」はキラーコンテンツ
  • チラシの情報量は極力減らす。受け手は誰かを考え、何を伝えるべきか、絞り込む

このセッションタイトルを見て、思わずドキリとした方もいるのではないだろうか。本サミット最初の演者は、小倉記念病院にてさまざまなマーケティング・広報施策を実践してきた松本卓氏と、その施策をデザイン面で支えてきた青野高広氏。
近年の生活者の動向と、紙媒体・Webそれぞれの特徴を活かした広報戦略を紹介した。

Session 01生き残るための病院マーケティング戦略

 小倉記念病院では、初診の患者さん700人に対して同院を選んだ理由をアンケートにて調査。すると「ネットの普及で患者さんが自ら検索して病院を選ぶケースが増えた」ことが明らかになった。

 今、病院でもHP、SNS、広告などのツールを使うようになっている。しかし「ただ使えばいいというものではない。誰に選ばれたいのか、強み、競合などを考え、そのためのコミュニケーション方法を練るべき」と松本氏は話す。

 そのために、同院ではまずHPを見直した。「アクセス数が特に多い医師紹介ページは静止画から動画に。人柄が伝わりやすくなり、ページの滞在時間が増えました」。

 そして、一般の生活者に向けては、市民公開講座を通してブランディングを行う。多くの人の目に留まるように、告知チラシを作成し地域の市民センター等に設置。「紙でのPRとwebでのPRを、目的に合わせて使い分けることが重要」だと松本氏はいう。そして、実際の講座の会場では待ち時間に動画を流す。

 「講座にいらっしゃるのは、高齢の方が多く、時間より早く来場する方も多いです。待ち時間も貴重なPRの時間なので、医師による疾患の治療法の解説動画を流しています。講座後のアンケートで“○○の病気になったらどこの病院に行く? ”と尋ねると、治療動画がある疾患は、”小倉記念病院”を選ぶ傾向にあります。これは参加者をファン化することで、地域で情報を拡散してくれるインフルエンサーにすることも狙いです」。

 青野氏はデザイナーの視点から「一般に、病院のチラシは情報量が多すぎる」「部署ごとにつくると病院のイメージが統一できない」という課題を指摘。「広告は課題を解決することが大前提。受け手の目線になってつくりましょう」とアドバイスした。

著者

松本卓 氏

小倉記念病院 経営企画部 企画広報課


青野高広 氏

株式会社アド・ベン・コーポレーション デザイナー


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