医師・患者・企業をつなぎ、人生に沿うサービスを

2019/01/07 編集部
by 編集部

はてなブックマーク
医師・患者・企業をつなぎ、人生に沿うサービスを

会員登録(無料)

※個人情報の取り扱いについて

石見 陽氏(いわみ・よう)
メドピア株式会社 代表取締役社長CEO(医師・医学博士)

1999年信州大学医学部卒業。東京女子医科大学病院循環器内科学に入局、血管再生医学の研究を行う。循環器内科医として勤務する傍ら、2004年12月に株式会社メディカル・オブリージュ(現メドピア株式会社)を設立。2007年8月に医師専用コミュニティサイト「Next Doctors(現MedPeer)」を開設、インターネットを介して医師の集合知を医療現場に還元する事業を展開し、2014年6月に現役医師兼経営者として初の東証マザーズ上場を果たす。現在でも週1回臨床現場に立ち、診療を行っている。

近年、臨床や研究現場のみならずビジネスの世界に活躍の場を見出す医師が増えている。現役医師でもあるメドピア株式会社の石見陽社長は「集合知により医療を再発明する」をビジョンに据え、インターネットを介して医師・患者を支援するさまざまなサービスを展開。現在は健康経営の潮流を見据えてオンライン健康相談プラットフォーム「first call」の展開を強化している。first callが産業保健分野に果たす可能性と今後の展望をうかがった。

医師専用コミュニティサイトから新たな領域へ

2004年に創業されたメドピアは、今年で14年目を迎える。主力事業である医師専用コミュニティサイト「MedPeer」は、前身の「NextDoctors」が2007年に開始されてから登録医師数約10万人、日本の医師の1/3をカバーするまでの規模に成長。会社が徐々に成長していくなかで、石見氏は、会社の存在意義であるミッションを「Supporting Doctors, Helping Patients(医師を支援すること。そして患者を救うこと)」、事業が目指すビジョンを「集合知により医療を再発明する」と定めた。

「ビジョン実現のためにどうしたらよいか。もちろん企業なので収益を上げなくてはなりませんが、そのうえでどう社会の役に立っていくか。製薬企業に対して医師専用のコミュニティサイトというプラットフォームを通じて薬の情報を届けるサポートが創業からのサービスでしたが、次の展開を考えるなかで2015年8月に遠隔診療に関する解釈が変わりました。この領域にチャレンジするよいタイミングだと感じ、オンライン健康相談を中心に遠隔医療プラットフォームを運営していたMediplat(メディプラット)を2016年7月にグループ化しました」。

オンライン健康相談を産業保健分野に

first callのサービス内容をブラッシュアップしながら、ビジネスモデルの確立も探っていた石見氏。当初はB to C(医師から一般消費者へ)で展開していたものの、そもそもネット上で医師に相談するという行為を多くの人が意識するにはまだまだ時間がかかることに気づいた。そこで、サービス提供の方向をB to B to C(企業を通して医師から従業員・患者へ)へ変更。2017年7月から法人向けの展開を開始した。

なかでもニーズが顕著であるのは、化粧品やアパレルなど、女性従業員が多い業界や支店を持つ企業。接客などで人前に出ることが多い女性は皮膚科的な相談の需要が高く、また、支店が多い企業では本社だけに産業医がいてもすべての社員に対応できない。このような状況でオンラインサービスが力を発揮する。

オンライン診療・健康相談のシステムは、医師と患者をITでつなぐという基本的機能は変わらないため、他社との差がつきにくい。石見氏は「最終的な差は、対応する医師のクオリティの差になる」と話す。同社では10万人の医師のネットワークを強みにしながら、対応する医師へのサポート・指導を通じてそのクオリティを担保しており、そこには社内の医師が重要な役割を果たしているという。

このインタビューの掲載号

『Medical Communication』2018年冬号

続きは、会員ログインをして
お読みください。
ログイン※パスワードをお忘れの方はこちら

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
^