医師・患者・企業をつなぎ、人生に沿うサービスを

2019/01/07
by 編集部

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人の一生の「入り口」と「出口」に寄り添うサービスを

ヘルスケア業界が活況を呈するなか、メドピアの事業はどこを目指すのか。

「ミッションから外れることも、ビジョンを変えることもありません。ヘルスケアと医療の“入り口と出口”を抑えることがメドピアの目指す方向です。健康や未病・予防があって、病気になり、最後は亡くなるという人の一生のなかで、これまで私たちが扱ってきたのは“治療”の部分で、医師のサポートでした。これに加え、より入り口に近い“予防”の領域をfirst callが扱うことができます。予防の実現は、われわれのミッションのHelping Patientsに直接的につながる部分です」。

そしてもうひとつの視点が、“出口”である人が亡くなるときだ。
「急性期病院が減り、なるべく家で看取るという方向になったとき、治療ではなく、寄り添う医療が求められるようになります。ここを担う医師は足りていませんし、多くの医師の意識はまだ治療にあるといえます。ですから、人が亡くなるときの医療をサポートできる仕組みが必要だと思っています。国の関心もビジネスの余地もそこにありますし、訪問診療を始めたのは、実証の意味もあるのです。ここにテクノロジーが入れば効率が上がり、楽になるだろうと。でも、現場に行くとわかるのですが、医師の訪問は非常に喜ばれるのです。直接会うという温かさをどう維持するか。テクノロジーが人の温かさを奪わないようにしなければなりません」。

メドピアは、人生の入り口から出口、ライフスパンに沿ったサービスを提供する企業になろうとしている、と石見氏は語る。一方で、治療は医師の本分でもある。予防や、寄り添う医療へも意識を向けてもらうのは容易ではないだろう。

「そこは力いっぱいやっていくしかありません。ここでも、先例を示すことが重要だと思っています。テクノロジーで、心を動かしていく。かっこいい、やってみたい、と思ってもらえれば最高です。そういう意味で、最近は物事を視覚的に表現できる“デザイン”の力にも注目していて、横串にデザインという視点を入れることを考えています」。

人生の入り口から出口までを支えるプラットフォーマーが次に創り出すサービスはどのようなものになるのか、期待して待ちたい。

このインタビューの掲載号

『Medical Communication』2018年冬号

石見 陽氏(いわみ・よう)メドピア株式会社 代表取締役社長CEO(医師・医学博士)

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