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男性不妊症の原因の一端を解明。

2017/01/27 編集部
by 編集部

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男性不妊症の原因の一端を解明。

早稲田大学、九州大学、東京工業大学、大阪大学、東京大学、扶桑薬品工業株式会社らのグループは、男性不妊症の原因の一端を解明したと発表した。

精子の基となる幹細胞には、自分と同じ幹細胞を作り出す細胞分裂と精子を作り出す細胞分化の両方の機能がある。この幹細胞の仕組みに何らかの異常が生じると、精子を作ることができなくなり、最終的には無精子症となる。

マウスをモデルに精子幹細胞が分裂はするが、分化に異常が生じて無精子症になることを確認した。このメカニズムはヒストンと呼ばれるDNAに結合するタンパク質の精巣タイプによって制御されていることを突き止めた。

精巣型のヒストンを失ったマウスは見かけ上、正常に発育したが、雄が無精子症となり、完全に不妊となった。精巣だけで見られる特殊なヒストンの化学的性質が精子幹細胞から精子が形成されない原因であったと推測される。

不妊治療を受けているカップルのうち、約半分が男性側に原因があるとされているが、その多くは原因が明らかになっていない。マウスで発見した精子幹細胞の機能がそのままヒトに応用できるかは更なる研究が必要だが、今回の発見が男性不妊症の診断ツールや原因解明につながることが期待されている。

本研究成果は「Cell Reports」オンライン速報版で公開される。

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