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マーケティング視点で地域・生活者との相互理解を考える 〜病院マーケティングサミットJAPAN 2018開催

2018/03/22 編集部
by 編集部

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人口減少や医療費削減政策などにより、地域の病院を取り巻く環境が厳しさを増していると言われて久しい。
地域に根ざし、生活者に選んでもらえる病院となるためには「自らを知ってもらう」広報やコミュニケーションが重要となるが、医療分野ではこういった知見の集積が少ない。
このような現状を打破する場として、3月25日に福岡県にてライブ型のイベント「病院マーケティングサミットJAPAN 2018」が開催される。

開催に先立ち、本サミットの代表理事を務める医師の竹田陽介氏に、サミット開催にあたっての思いをうかがった。

良さが伝わらない“もどかしさ”がきっかけ

竹田氏は循環器内科医として一般市民向けに健康や疾患の啓発活動を行うなかで、「病院選びにミスマッチが起きている」と感じて株式会社Vitalyを設立、医療マーケティング支援事業に携わっている。
「今、パッと浮いている情報による知名度に患者さんが注目してしまっている傾向があります。真っ当な医療をしていても、注目され、評価され、判断されるだけの情報が届いていないのです。このもどかしさ、もったいなさは、社会全体にとって不幸なことだと感じています」。
こうした思いから医療を「コミュニケーション」と捉えて事業をスタートし、総合病院や学会などに向けたコンサルティングを行っている。

「真っ当な医療をしている病院がきちんと評価されるためにも、マーケティング・コミュニケーションの概念をわかりやすく伝えたい」と話す竹田氏

「Evidence Based PR」の確立を目指して

竹田氏のモットーは「Evidence Based PR(エビデンスに基づいたPR)」。
EBMに慣れた医療者にとって、定量化しづらいコミュニケーションやPRの領域はどうしてもとっつきにくい。これをできるだけデータに落とし込んでいこうという試みだ。
これまでは自身の事業を通じてEvidence Based PRの実践とデータ集積・研究を進めてきた竹田氏だが、活動を進めるなかで「ご縁をいただき」(竹田氏)、今回のサミット開催が実現した。医療関係者がマーケティングをテーマに集まるという点で前例はないに等しい。
竹田氏は「ビッグデータ、スマホ時代といっても、人間が好きになるものはいつの時代も人間」だと話す。そこで、「病院が生き残るには人と本気で向き合わなければいけない」という思いを各セッションに込めた。
例えば、竹田氏自らが担当するセクションでは、「これからはwebをコミュニケーションとしてとらえるべき」という切り口で講演する。「SEOではなく、SXO(Search Experience Optimization:検索体験の最適化)が求められていることを伝えたい」と話す。
そして、医療界のみならず他分野の第一線で活躍する登壇ゲスト全員と直接向き合い、「自分が持つ文化ではなくて、参加者に還元できるコンテンツを提供してほしい」と話し合ったという。竹田氏は「生きているロジックを共有し、今回参加する先生方に、次回は演者側になってもらえるような時間にしたい」と意気込みを語る。

「マーケティング」の概念を医療の世界にフィットさせるという本サミットの挑戦により、医療者と生活者の新たな関係づくりの道筋が示されることを期待したい。
サミット当日のプログラムは以下の通り。各セッションのダイジェストは、『メディカルコミュニケーション』誌2018年夏号(7月中旬発行予定)でも紹介する。

〜プログラム〜
Opening Remarks
Session 1「生き残るための病院マーケティング戦略」
Special Lecture「ユーザー行動を変える病院webサイトの作り方〜集患効果と求人効果〜」
Session 2「経営に活きるブランディング戦略」
Session 3「病院のためのwebコミュニケーション戦略」
Closing Remarks

 

病院マーケティングサミットJAPAN 2018
会期:2018年3月25日(日)9:40〜17:30(開場9:00)
会場:アクロス福岡 イベントホール(〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1丁目1番1号)
ホームページ:https://hospital-marketing.jp/
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