病院からの発信が新たな価値を創る 〜病院マーケティングサミットJAPAN 2019開催

2019/08/26 編集部
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午前中最初のセッション「一流に学ぶコミュニケーション戦略 〜人と社会に選ばれるブランドとは〜」で登壇した宣伝・マーケティング専門誌『宣伝会議』編集長の谷口 優氏。マーケティング・ブランディングの基礎概念の解説とともに、医療分野における活かし方を提案した

2019年8月24日、東京都千代田区の神田明神ホールにて、病院マーケティングサミットJAPAN 2019が開催された。

医療機関におけるマーケティング・広報・ブランディングをテーマとする本サミット。

今年は「病院の価値を創るコミュニケーション戦略」をテーマに、医療のみならず産業界・メディア界からの登壇者も招き、分野横断的に医療機関のマーケティング・広報を学ぶ場となった。

今回のサミットでは医師のキャリアも話題に。病院マーケティングマーケティングサミットJAPANで新たに発足した「医師キャリア向上委員会」のキックオフ企画として行われたショートブレイクセッションでは医学生も交えてディスカッションが行われた

地域での医療提供体制、病院経営の「持続可能性」もテーマに

今年のサミットでは、「持続可能性」も重要なキーワードとして掲げられた。

「未来講演1・病院マーケティングの新たな可能性 〜地域メディコポリス構想の展開〜」として医療法人社団KNI 理事長の北原茂実氏が講演。病院が医療のみならず地域住民へ生活サービス全般を提供する、八王子市モデル構築構想について語った。

北原氏は、2030年の社会課題のひとつとして独居高齢者の増加を挙げ、家族が高齢者を支えるといった従来型の社会保障体制が限界になりつつあること、そして既存医療への“疲れ”という人々のマインドの変化を指摘した。

そのうえで、人と人とのつながり、コミュニティの存在が人を健康にするという知見をもとに、病院が医療だけでなく生活全般のサポートも提供する存在となることで、人口が減少する日本において持続可能な社会基盤を支える新たなインフラになることができるのではないかと語った。

大切なのは“集患” or “求人”? 極論ディスカッションの結果は…

最後のセッション、「病院の価値を伝えるコミュニケーション力 〜広報は病院の価値を創るのか〜」で行われたディベート「病院広報に最も求められる成果は? 〜集患 vs 求人〜」では、小倉記念病院にて広報施策を担当する松本卓氏が“集患”側に、株式会社ヴァイタリー 代表取締役で病院や学会に向け広報戦略のコンサルティングを行う竹田陽介氏が“求人”側となり、3ラウンドにわたってそれぞれの重要性を主張した。

卵が先か鶏が先か、というあえて極論を戦わせるディスカッションを経て行われた会場アンケートでは、「集患」に軍配が上がる結果に。一方で、壇上のコメンテーター3名(聖路加国際病院・水野篤氏、株式会社日経BP・増谷 彩氏、国立がん研究センターがん対策情報センター・溝田友里氏)は「求人」を推すなど、病院広報は経営上の重要課題である集患・求人双方に欠かせない要素であることも浮き彫りになった。

2020年は12月に東京で2日間開催

多くの参加者を集め、熱気に包まれて閉幕した病院マーケティングサミットJAPAN 2019。

来年は2020年12月3日(木)〜4日(金)の2日間にわたり、東京都千代田区の一橋大学 一橋講堂を会場として、よりプログラムを充実させて開催される予定。

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